【函館スプリントS】サトノレーヴが直線で力強く抜け出す! 浜中俊騎手はうれしい今年重賞初V
浜中俊(35)=栗・フリー=騎乗で2番人気のサトノレーヴが差し切って重賞初制覇。サマースプリントシリーズの初戦を飾った。今後はスプリンターズS(9月29日、中山、GⅠ、芝1200メートル)を大目標にする。5番人気ウイングレイテストが2着、3番人気ビッグシーザーが3着。1番人気アサカラキングは9着に敗れた。 ◇ 南西に望む函館山が目視できないほどの悪天候。そんなタフな状況下でも、サトノレーヴが力強い脚取りで初の重賞タイトルをもぎ取った。 「強い馬だと思っていたので、しっかり勝つことができてうれしいです。道中の手応えも良かったですし、少しでもスペースが空けば反応できると思っていました」 今年の重賞初勝利を飾った浜中騎手が、雨を拭いながら笑顔を見せた。 五分のスタートからダッシュを利かせて3番手の内を確保。リズム良くレースを運ぶと、直線ではわずかに生まれたVロードを見逃さなかった。鋭く伸びて1馬身1/4差で快勝。半兄ハクサンムーン(父アドマイヤムーン)と同じく重賞ウイナーの仲間入りした。 これで芝1200メートルは【5・1・0・0】。次走は未定だが、今秋は兄が2着に敗れたスプリンターズSを目標に据える。「重賞馬になりましたし、無事ならもっと大きいところにも挑戦できます」と鞍上。スプリント界に登場した新たなスター候補から目が離せない。(山口遥暉) ■サトノレーヴ 父ロードカナロア、母チリエージェ、母の父サクラバクシンオー。鹿毛の牡5歳。美浦・堀宣行厩舎所属。北海道日高町・白井牧場の生産馬。馬主は里見治氏。戦績8戦6勝。獲得賞金1億2690万8000円。重賞は初勝利。函館スプリントSは浜中俊騎手が2022年ナムラクレアに次いで2勝目、堀宣行調教師は06年ビーナスライン、08年キンシャサノキセキに次いで3勝目。馬名は「冠名+夢(仏)」。