最も稼いでいるのは? 欧州日本人、年俸ランキング1~10位。クラブから高い評価を得ているのは?
現在、多くの日本人選手がヨーロッパ5大リーグでプレーしている。最高峰の舞台で戦う彼らの中で、最も高額な年俸を受け取っているのは誰なのか。今回は欧州5大リーグに所属する日本人選手の年俸ランキングを紹介する。※推定年俸は『Capology』を、スタッツは『transfermarkt』を参照。
10位:長谷部誠(フランクフルト/ドイツ) 生年月日:1984年1月18日 推定年俸:140万ユーロ(約1億9600万円) 23/24リーグ戦成績:7試合0得点0アシスト 欧州5大リーグでプレーする日本人選手の年俸ランキングで10位にランクインしているのは、サッカー元日本代表キャプテンの長谷部誠だ。今季でフランクフルト在籍10シーズン目となり、これまでタイトル獲得にも貢献してきた長谷部は同クラブにとっても偉大な存在だ。 フランクフルト加入直後の年俸は84万ユーロ(約1億1760万円)であった。そこから徐々にではあるが、長谷部は年俸をアップさせ続けてきた。現在の年俸は140万ユーロ(約1億9600万円)で、この金額の契約にサインしたのは2022年2月のことだ。当時38歳という年齢で20万ユーロ(約2800万円)の年俸アップを勝ち取っており、このことからもクラブから厚い信頼を寄せられていることがうかがえる。同年5月にはUEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝戦のピッチに立って好パフォーマンスを発揮。優勝の立役者の一人となっており、その信頼にしっかりと応えている。 近年は年齢も影響してかプレー時間は限られたものになっているが、出場すれば安定感抜群のプレーで高い評価を得ることも多かった。そんな長谷部は先月に今季限りでの現役引退を発表した。日本とドイツ両国のレジェンドとなった彼の今後のキャリアにも注目が集まっている。
9位:原口元気(シュトゥットガルト/ドイツ) 生年月日:1991年5月9日 推定年俸:150万ユーロ(約2億1000万円) 23/24リーグ戦成績:1試合0得点0アシスト 9位にランクインしているのは、サッカー元日本代表のMF原口元気だ。彼がシュトゥットガルトから受け取っている年俸は150万ユーロ(約2億1000万円)とされている。これは同クラブでプレーしている選手の中でも9番目に高い金額だ。しかし今季の原口が置かれた状況を考えると、その金額に見合った働きをしているとは言えないだろう。 原口は2023年1月にシュトゥットガルトに加入した。当時残留争いの渦中にいたチームには若手選手が多く所属しており、経験豊かなベテランとして移籍当初は定位置を確保していた。しかし、昨年4月に監督がセバスティアン・へーネスに交代すると状況が一変する。原口の序列は一気に低下し、今季はほとんど試合に絡むことができず、ブンデスリーガの出場は1試合のみとなっている。 今季のシュトゥットガルトは現在3位と絶好調で、へーネス監督の来季続投も決定的だ。原口の稼働状況と年俸の金額を考えれば、今年6月までとなっている契約をクラブが更新しない可能性はかなり高いだろう。日本代表として74試合に出場するなど確かな実績を持つ原口であるが、今夏にどのような決断を下すのだろうか。