さよならフィアット「500」…Z世代ライターが初体験…「マルゲリータみたいなクルマ」は新車で買うなら今がラストチャンスです
素の500は「マルゲリータ」?
こうしてあらゆるシチュエーションで試乗をしたフィアット500。道中には日本特有の狭い道もあったが、5ナンバーサイズのフィアット500では、そんな道も苦労することなく通り抜けることができた。 西川「なんというか、カッコつけて表現するとこのフィアット500、マルゲリータみたいなクルマですね」 AMW竹内「ほう、その心は?」 西川「このクルマをベースにアバルトの595や695があるわけじゃないですか、それってフィアット500っていうマルゲリータピザに、ハムとかサラミとかいろんなトッピングを足していっているみたいだなぁって。でもマルゲリータそのものの美味しさもあるから他のピザの美味しさも際立つみたいな」 AMW竹内「たしかに、この500や、アバルトも含めた500シリーズってそういうところあるかもしれません。目新しい特別な装備やメカニズムはないのに魅力的に仕上げるあたり、シンプルなものをベースにありふれた食材で美味しい料理に仕上げるイタリアンの雰囲気と似ていますね。そう考えるとベースとなる素の500がマルゲリータなのは言い得て妙かもしれません」 * * * フィアット500に初めて乗った筆者にとっては新鮮な、そしてイタリアン・コンパクトの奥深さを実感する試乗となった。すでに後継モデルとなるBEVの「500e」が販売されている現在、冒頭でもふれたとおり、ガソリン版フィアット500は正規ディーラーの在庫が無くなり次第、販売終了となる。新車で買うラストチャンスということで、気になる人はぜひ一度は触れてみるといいだろう。
西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)
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