51戦無敗で最強バイエルンの12連覇を阻止、日本代表選手も脱帽「レバークーゼン」なぜ強い? 「シャビ・アロンソから物語は始まった」
「レバークーゼン、負けたんすか?」 言葉の主は日本代表FW堂安律だ。ブンデスリーガ27節で堂安の所属するSCフライブルクはアウェイで日本代表DF板倉滉と福田師王のボルシアMGと対戦し、3-0で勝利を飾っている。この日見事なゴールを決めた堂安は試合後のミックスゾーンでこちらの質問に丁寧に答えながら、視線の端でテレビモニターに映っていた他会場の試合ダイジェストを追っていたのだ。 【画像】「監督、こんなにキス魔なの?」優勝後、妻に情熱キス→メダルにも→観客にも!? キス魔みたいにキスしまくるシャビ・アロンソ監督を見る
優勝するチームっすね、完全にこの流れは
ちょうどその時モニターではレバークーゼンがホッフェンハイムに1点のリードを許し、試合終盤へ。無敗記録を続けていたが、ついにここで途切れるのか。堂安から思わずこぼれた言葉だった。 だが、報道陣から「いや、それが勝ったんですよ、あそこから。88分、91分にゴールですって」と伝えられると、堂安もうなっていた。フライブルクにしても26節のホームゲームでは堂安のゴールで一度は食い下がったものの、最終的に2-3で敗れている。 このレバークーゼンの強さについて堂安はどう思っているのかを尋ねてみた。 「優勝するチームっすね、完全にこの流れは。(強さは)アタッキングサードでのクオリティですよね。ラスト10分で相手の足が止まってしまって、あのクオリティがあれば得点を取れます。(1試合通して)あれだけやり続けてくるチームってなかなかない」
サッカー少年の常識を変えた優勝
堂安がうなってしまうほどの強さを見せ、今季ヨーロッパサッカー界に鮮烈な衝撃をもたらしたレバークーゼン。ヨーロッパリーグ決勝こそイタリアのアタランタ相手に苦杯をなめたものの、1904年のクラブ創設以来初となるリーグ優勝と、1993年以来2度目となるカップ優勝との2冠を達成。シーズン連続無敗記録は51試合で、これは欧州5大リーグ最長記録を達成している。 まさに歴史的なシーズンだった。ドイツサッカーの盟主といえばバイエルンで、事実この11年間ほぼ無風状態で連続優勝し続けていた。僕が昨季監督を務めていたフライブルクにある街クラブのU13で子どもたちとブンデスリーガの話をしていた時には、「優勝はバイエルンとして……」というのが決まりごとのようにさえなっていたが、それもそのはず。ドイツの小学生年代の子どもたちは、生まれてからバイエルン以外のクラブがブンデスリーガで優勝できるということを知らないのだ。
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