主力のトレードを容認したバルサ指揮官。決断を下せない監督などもはや…【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
バルサの混迷ぶりを表わす今夏のネイマール移籍騒動
リーダーにもっとも重要な決断するという仕事を、クラブに委ねてしまったバルベルデ。売却候補に挙がったラキティッチやデンベレらの信頼を取り戻せるのか。(C) Getty Images
この夏バルサはネイマールの獲得に奔走し、失敗した。そして批判の矛先はバルベルデに向けられている。言われるがまま主力のトレードを容認した指揮官に。自分で決断する覚悟を持たない監督などもはや監督ではない。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2019年9月19日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― ラ・リーガの2019―2020シーズンが開幕し、いきなり王者バルセロナが不振に喘いでいる。エースのリオネル・メッシが怪我で出遅れた影響は明らかだ。 しかしながら、バルサは突然迷走したわけではない。 2012年にジョゼップ・グアルディオラが監督を退任して以降、緩やかに失速してきた。そしてようやくその弱体ぶりが、だれの目にも明らかなレベルにまで到達したというわけだ。 2010年にサンドロ・ロセイ、
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