「不作」だった今夏の甲子園 ドラフト1位は大学生がメイン 競合必至の「五人衆」とは
10月24日、運命のドラフト会議まであと2か月を切りました。 ここから当日までは、高校生、大学生、社会人、独立リーグのドラフト候補がメディアを賑わせ、特に1位候補が誰になるのか、競合はあるのか、ファンの関心が寄せられることになります。 【動画】東京六大学選抜の4番・清原正吾がプロ選手から放った2ランホームランを見る そんな中、夏の甲子園大会を視察したパ・リーグのある在京スカウトは、こう漏らすのです。 「今年は全体的に不作ですね。特に高校生はあんまりいないかな。甲子園大会で『面白いな』と思う選手はいましたが、ほとんどが進学。特に東京六大学、東都大学リーグの名門校に内定している選手ばかりでしたから。プロ志望届を提出する選手の中で、上位で消えるのはほんの一握りかもしれませんね」 投手ならば188cmの長身を誇る報徳学園の右腕・今朝丸裕喜、甲子園史上最長身となる東海大相模の198cm左腕・藤田琉生。捕手ならば健大高崎のキャプテンを務めた強肩強打の箱山遙人、野手ならば花咲徳栄の右の強打者・石塚裕惺らが「甲子園組」の上位候補。「それ以外は、指名されたとしても中位以下になるのでは」との見通しを口にしていました。 そして当初の予想通り、1位候補は大学生で占められるのではないかと、前述のスカウトは語るのです。 「即戦力投手が欲しい球団なら関西大のサウスポー・金丸夢斗に行くでしょう。今年のルーキーでは国学院大から西武にドラフト1位で入団した武内夏暉が活躍していますが、スケールの大きさなら金丸の方が上かと。右なら愛知工業大の速球派右腕・中村優斗。1年目から巨人の大勢のような活躍が期待されます」 野手ではどうでしょうか。 「『10年に1度のショート』『鳥谷2世』の呼び声高い明治大の宗山塁は春季リーグ戦でケガの影響もあり、本領発揮はなりませんでしたが、秋には間に合いそうです。あのクラスのショートは毎年出るものじゃない。野手での一番人気は揺るぎません。大砲ならば青山学院大の西川史礁か、大阪商業大の渡部聖弥は1位で消えるでしょう。ともに稀少な右打ちの強打者。渡部は外野も三塁もできる点も高評価です」 「大学五人衆」を中心に展開される今秋のドラフト戦線。残り2か月でさらに評価を上げることができるのか、目が離せません。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]