コーヒーに代わる人気のカフェイン飲料6種、キノココーヒーからガラナまで、健康への効果は?
カフェインの量や抗酸化物質・ビタミン・ミネラルなど各飲料ならではの成分とは
コーヒーを飲まないと1日が始まらないと言う人は多い。しかし、健康への関心が高まるにつれ、コーヒーに代わる飲み物が注目されるようになっている。茶せんでたてて楽しむ抹茶から、腸内微生物のバランスを改善して健康に良い影響を与えるコンブチャ(紅茶キノコ)まで、朝から元気をくれる飲み物はいろいろある。 ギャラリー:悪魔の指!流血する歯!見た目がホラーなキノコなど6選
マッシュルームコーヒー
『Easy Culinary Science for Better Cooking(より良い調理のためのやさしい調理科学)』の著者である食品科学者のジェシカ・ギャビン氏によると、活力を高めてくれる飲み物として、マッシュルームコーヒーが注目を集めているという。 マッシュルームコーヒーは、コーヒー豆を挽いたものに、チャーガ(カバノアナタケ)、霊芝(れいし、マンネンタケ)、ヤマブシタケ、冬虫夏草(とうちゅうかそう)などの強壮作用がうたわれているキノコをブレンドした飲み物だ。 幻覚作用のあるタイプのキノコとは異なり、これらのキノコは精神に作用することはなく、ストレスへの適応力を高め、免疫機能を向上させ、集中力を保つのに役立つとギャビン氏は言う。コーヒーにキノコが加わることで、抗酸化物質、カリウム、セレン、ビタミンB群なども摂取できる。 ギャビン氏によると、カップ1杯のコーヒーのカフェイン含有量が80~100ミリグラムであるのに対し、マッシュルームコーヒーのカフェイン含有量は48~50ミリグラムと少ないという。 「マッシュルームコーヒーは中枢神経系にかかる負担が比較的少ないので、コーヒーや緑茶よりも良い代替品です」と、登録栄養士で、米エリート・ボディー・データ社のオーナーであるヤー・ボアキエ氏は言う。 ただし、チャーガのようなキノコにはシュウ酸が多く含まれていて、取り過ぎると尿路結石のリスクが高まるおそれがあるので注意が必要だ。
抹茶
抹茶は緑茶のなかでもカフェインの含有量が多く、1杯に含まれるカフェインの量は約70ミリグラムだ(ちなみに紅茶は約50ミリグラム)。抗酸化物質も豊富に含まれている。 ギャビン氏によると、抹茶は脳の活力を高めると同時に、L-テアニンによるリラックス効果があるという。L-テアニンはアミノ酸の1種で、ストレスをやわらげ、ニューロン(神経細胞)の損傷を防ぐことが知られている。