19歳の愛娘が妊娠、中絶…“マインドコントロール”された私たちの娘――“悪質ホスト”に壊された家族 #ydocs
(c)フジテレビジョン
ホストの手で家族が壊される…。そんな事態が今も起きています。 日本一の繁華街・新宿歌舞伎町。フジテレビ情報番組「めざまし8」取材班は、大久保公園を取り囲むように立つ“売春”待ちの女性たちの多くが、ホストクラブでの高額な売掛金、いわゆる“ツケ”を発端として体を売るという実態を放送し続けてきました。 【画像】取材班が入手した“悪質ホストマニュアル” 人生を狂わされた女性たちは「本当は体を売りたくない」と悲痛な声を上げます。 取材を続けると浮かび上がってきたのは、「悪質ホスト」の“性的搾取ビジネス”。今回は、ホストに娘を奪われ、絆を壊された複数の家族を取材しました。
“悪質ホスト”から娘を救いたい
新宿歌舞伎町に拠点を構える青少年を守る父母の連絡協議会、通称「青母連」。歓楽街でのトラブルから青少年を守ることに特化した団体です。 さらに、ここは“悪質ホスト”から愛娘を守りたいと、切実な思いを抱えた親たちが全国から助けを求めにくる“駆け込み寺”でもあります。 私たち取材班は、その親たちを取材。すると、ホストの手で簡単に家族が壊されていくまでの日々について、話を聞くことができました。 2023年11月、青母連に駆け込んだのは、「ホストに依存する19歳の娘」の母親。 依存症治療の病院などを受診させましたが、娘の“ホスト依存”が治ることはなく、歌舞伎町の駆け込み寺に来たといいます。 母親が気付いたのは3カ月前、娘の部屋で見つけた12万9700円の青い伝票、通称「青伝」がきっかけでした。青伝は売掛金が書かれる伝票のことで、多くのホストクラブに存在します。 娘は、「二十歳になる前の記念に行こう」と向かったホストクラブで、タイプのホストに沼っていくことに。母親はそんな娘の姿に思わず声を荒げて怒りました。しかし、娘は「私はほかのお客さんとは違う」と聞く耳を持ちません。ホストと出会って半年と短期間ですが、これまでの売掛金は200万ほどになります。 私たちが取材してきた被害者の中では、比較的売掛金が少額でしたが、大きな問題は他にもありました。 「娘は妊娠、中絶をしています」 母親は重い口を開きました。