【ニューイヤー駅伝】現役五輪選手3人擁するHondaがV奪還に意欲!前回の2、3区距離変更でレース戦略に変化
だが2位と敗れた前回は、優勝したトヨタ自動車が2区の太田智樹(27)で一気に抜け出した。中継所を同タイムで出たHondaの中山は、区間3位だったにもかかわらず42秒も差をつけられた。トヨタ自動車は4区以降もトップを走り続け、5区の田中秀幸(34)と6区の西山雄介(30)も区間賞。トヨタ自動車の熊本剛監督は「理想に近い勝ち方だった」と話している。 Hondaの小川監督は青木の3区起用も示唆する。「前回から2~4区の距離が変わって、2、3区に速い2人を並べた方がいいのかもしれません。青木は2区の(2区の距離に対応する)スタミナがわからないので3区か5区か。あるいは(向かい風の強さを考えて)5、6、7区なのか」 マラソンパリオリンピック™代表だった小山が「2、3、5区」、伊藤は「2区か3区」を考えている。小山はパリ五輪後は控えめの練習をしていたが、「量も質も戻して甲佐10マイルが良く(約16km。46分25秒で2位)、その後も上がってきています」と小川監督。伊藤は6月の日本選手権5000mで優勝。12月1日の10000mは27分53秒89で、ペースメーカーとして先導しながら走り切った。「今はハーフマラソンの日本記録を目標にやっています」(伊藤) 前回2区の中山は、太田には引き離されたが「チーム状況が悪い中で2区を、苦しみながらもよくつないでくれた」と小川監督は評価している。小川監督は中山について「例年通り」という言い方をしたが、シーズン前半の故障が例年より少なく、マラソンも2月の大阪で2時間08分52秒の自己新、9月のシドニーでも2時間09分23秒と2本しっかり走った。 青木は5区を希望しているが、こうも付け加えていた。「他の区間でもいいので、ニューイヤー駅伝のリベンジはニューイヤー駅伝でしたい。4年間で色んな展開でタスキをもらう経験をしてきました。それを今回勝つためにつなげたい。どんな位置でもらっても、自分のところで優勝を決定づける走りをしたいです」Hondaの今回の主要区間は、ライバルチームに絶対に離されないことを狙っての配置になる。