26年で2000軒!「隣の晩ごはん」ヨネスケさんが今だから明かせる「最もつらかった晩ごはん」
乱雑な冷蔵庫のお宅は料理上手!
しかし、なんの予告もなく、突然現れたヨネスケさんとテレビクルーたちに、家の人たちは当然驚く。悲鳴をあげたり、呆然としたり。ときにカメラから逃げ惑うおばあちゃんを追いかけたり、有名人に遭遇して大興奮の子どもがいたり。そうしたパニック風景も番組の醍醐味。入浴中のご主人のもとに「ヨネスケです」と挨拶したこともあったという。「今ではとてもできない」ロケのスタイルだった。 ヨネスケ「最後のほうは3人くらいでコンパクトに取材できていましたが、始めた頃は大所帯でしたよ。僕以外にはカメラマンと音声さん、照明さん、ディレクターの5人。狭い家に入るともう窮屈で(苦笑)」 そして訪問先では晩ご飯だけではなく、「冷蔵庫チェック」も恒例となっていた。 ヨネスケ「奥さん方はみんな忙しいから、結構乱雑になっているお宅も多い。でもね、そういうお宅の料理がまたうまいんですよ」 あまりにも大胆なスタイルの番組作り。だが、訪問先で怒られたことや、その後、局にクレームが入ったことは一度もなかったという。 ヨネスケ「それは僕たちのチームワークと訪問先のおおらかさがあったからだと思います。自分たちで車を運転し、いつも同じメンバーで現場に行っていましたからね」 番組は30年近く続いたが、ヨネスケさんは「毎回、収録に行くのが嫌だった」とその胸の内を明かす。 後編記事『「3軒連続で吉野家の牛丼」だったことも…!26年で2000軒「隣の晩ごはん」ヨネスケさんが見てきた「日本の食卓」の変化』に続きます。
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