虫歯、歯周病、知覚過敏。歯のトラブルは正しい知識を身につけて予防!【働く30代が知っておくべき歯のすべて】
30代に多い歯のトラブルにはどんなものがあるか、そしてその原因や対策までをご紹介。気になる症状があったらほうっておかず、早めの対策が肝心! 【画像】歯&口腔ケアのおすすめアイテム【働く30代が知っておくべき歯のすべて】
【虫歯】噛み合わせの悪さも原因のひとつ
■症状・原因 口内に食べかすがあると虫歯菌が増え、この菌が糖を餌にして酸をつくり、それが歯のエナメル質を溶かして穴が開くと虫歯に。大人の場合、歯と歯の間や根元、詰め物や被せ物の下などにできやすい。また、噛み合わせが悪くて歯に亀裂が入り、そこに汚れが詰まって虫歯になることも。 ■治療法 初期なら高濃度フッ化物で再石灰化を促す。進行していたら削って詰め物や被せ物を。さらに進んでいたら神経を取り除く場合も。詰め物や被せ物の素材は保険診療なら銀歯やプラスチック(樹脂)、自費ならセラミックが一般的。セラミックは費用はかかるが歯のエナメル質に最も近い。 ■予防法 虫歯菌は食べかすを餌に増えるので、食べたら歯磨きやフロスで取り除く習慣を。また食後やジュースなどを飲んだあとは口の中が酸性に傾き、歯が溶けやすいので、口をゆすぐだけでも酸が中和されて予防になる。また、歯磨き剤は歯の再石灰化を促すフッ素配合のものを使うと◎。
【知覚過敏】強すぎる歯磨き、食いしばり癖、歯周病などが原因
■症状・原因 歯磨きの力が強いことが大きな要因で、歯と歯茎のキワがくびれて歯の内側の象牙質が露出し、刺激が神経に伝わりやすくなると冷たいものなどがしみる知覚過敏に。噛み合わせの力が強く歯の根元がくびれることや、歯周病で歯茎が下がることも一因に。 ■治療法 知覚過敏が起きている場所を特定し、薬剤でコーティングして歯の細かい穴を塞ぐ治療で改善しやすい。ただ、また強く磨くとコーティングがはがれてしまうので歯磨き指導も行う。治らない場合は歯の根元のくびれた部分を樹脂などで物理的に塞ぐことも。 ■予防法 強い力で歯磨きをせず、優しく磨く。また、知覚過敏向けの歯磨き剤は、知覚過敏のある部分に優しくすり込んで少し時間をおいてからゆすぐと効果的。歯周病によって歯茎が下がり、知覚過敏が起きている場合は治療もあわせて行うこと。