虫歯、歯周病、知覚過敏。歯のトラブルは正しい知識を身につけて予防!【働く30代が知っておくべき歯のすべて】
【歯周病】菌が歯と歯茎のすき間で増殖。最終的に歯が抜けることも
■症状・原因 口内に磨き残しがあると歯周病菌が増加。この菌は酸素を嫌うので歯と歯茎のすき間の奥深くで繁殖。すると歯茎が炎症を起こし、赤く腫れて出血が起きる。進行すると歯を支える骨が溶け、最終的には歯が抜ける。歯並びが悪いと磨き残しが生じやすく、歯周病のリスクがアップ。 ■治療法 クリニックでの治療は歯垢や歯石の除去が基本。ただ、普段のケアが悪いとまた歯周病になるので、正しい歯磨き指導から行う。治らない場合は歯肉を切開して歯垢や歯石を除去する手術を行うことも。歯並びの悪さが原因と考えられる場合は矯正で整えることも選択肢に。 ■予防法 とにかく毎日のオーラルケアが大事。歯ブラシだけでなくフロスも使って汚れを取り除くことが必須。ただしセルフケアだけでは取り切れない部分の歯石などを除去するために、定期的なクリニックでの歯の検診とクリーニングを受けることも大切。また、歯磨き剤は殺菌成分や抗炎症成分が配合されたものを使うのが効果的。
イラスト/澤村花菜 取材・原文/和田美穂 ※BAILA2024年6月号掲載