【凱旋門賞】アルリファーで11度目の大舞台に挑む武豊騎手インタビュー「機は熟しすぎている。楽しみでワクワクしています」
「オーナーの執念も感じます。一緒に夢をかなえたいですね。ありがたいし、それに応えたい気持ちは強いです」
──8月に大阪で行われたトークショーでは、ファンから激励された
「ファンの方は『凱旋門賞、頑張ってください。ドウデュース、頑張ってください』というのが圧倒的でした。世界的なビッグレースに乗れるのは、ジョッキーとして最高のモチベーション。ブリーダーズカップも勝ったことがないから、勝ちたいですね。本当に楽しみ。去年は(けがをして)痛かった(※注5)し、(怖いのは)けがだけですね」
■1週前追い切りに騎乗 武豊騎手は24日、アルリファーの共同オーナーである松島正昭氏(66)とともにアイルランドのオウニングヒル調教場を訪れ、1週前追い切りに騎乗して初コンタクトを取った。「そんなに強い追い切りではなくて軽いところでしたが、おとなしくて乗りやすそうな馬でした。調教では特に気になるところはなかったです。体調も良さそうでしたし、いい感じでした」と感触を語った。
注1 今年の英ダービー馬。GⅠ4勝。2走前のエクリプスSで対戦し、シティオブトロイが1着、アルリファーが2着だった。
注2 近年では2002年マリエンバード、11年デインドリームがベルリン大賞Vから凱旋門賞を制覇。同一年ではないが、20年の勝ち馬トルカータータッソ、21年勝ち馬アルピニスタものちに凱旋門賞V。
注3 アイルランドの元騎手。長身で減量に苦しみ、22歳で調教師に転身した。父は世界的トレーナーのエイダン・オブライエン調教師。
注4 松島正昭氏(66)=マツシマホールディングス会長。22年日本ダービー馬ドウデュースのオーナー。親交の厚い武豊騎手が凱旋門賞を勝つために応援しており、海外でも馬主として活動。
注5 昨年10月29日のレース後、騎乗馬に蹴られて右足を負傷、約1カ月半、実戦から離れていた。