民主化運動を命懸けで記録した映画『香港、裏切られた約束』予告編公開 トーク・イベントも開催決定
ドキュメンタリー映画監督のトウィンクル・ンアンが、政治と社会の激動期に愛する家族、友人、そして故郷香港を守るため、人生と情熱を捧げた香港市民の姿を命懸けで記録し続けたドキュメンタリー映画『香港、裏切られた約束』が、8月30日(金)より東京・UPLINK吉祥寺にて、9月6日(金)より京都・UPLINK京都にて公開。これに先駆けて、アップリンクの運営する「DICE+」の公式YouTubeチャンネルにて予告編が公開されています。 1997年にイギリスから中国に返還された香港。当初約束されていた「一国二制度」が、中国本土への犯罪人引き渡しが可能となる逃亡犯条例の制定をきっかけに2019年香港市民200万人が参加した民主化運動へと発展。その運動をパティシエとして貯めたお金でビデオカメラを購入したばかりのトウィンクル・ンアン監督が記録し、逮捕を逃れるためイギリスに亡命し完成させたのが本作となります。 今回の予告編では、映画撮影後、イギリスに渡り難民申請を行ない、顔出しすることが危険な状態でありながら、亡命中の香港人トウィンクル・ンアン監督が冒頭で上映のメッセージを述べています。また予告編の最後には、2024年6月20日に衆議院議員会館で行われた日本香港民主主義サミットで、中国政府から2,000万円の懸賞金がかけられたフィン・ラウの会見の様子も。香港特別区国家安全維持法では、香港の外にいる外国人にも適用の範囲を広げ、今では、国際的な人権問題になっています。 また、上映期間中、8月30日(金)から9月5日(木)では東京UPLINK吉祥寺にて、9月6日(金)から8日(日)ではUPLINK京都にて、トウィンクル・ンアン監督が来日し、トーク・イベントを開催することが決定。詳細はUPLINKのホームページをご確認ください。 [コメント] ほとんどがアマチュアで構成されたチームは、制作の過程で数々の困難に立ち向かいました。 最後まで立ち上がり、私たち全員が愛する香港のために何かを成し遂げたいという強い思いで突き進みました。英国でのポストプロダクション作業において、地元の技術スタッフは中国共産党とのトラブルに巻き込まれるリスクを恐れて仕事を辞退していきました。しかし、私たちの強い信念と香港への愛が、この映画を完成させる力となりました。 この映画を通じて、香港の自由と民主主義を守るために戦う人々の勇気と犠牲を忘れないでください。私たちは未来を信じて、共に前進していきましょう。どんなに困難な状況でも、希望を持ち続けることが大切です。映画『香港、裏切られた約束』が、皆さんにとってその希望の一端となることを願っています。 ――トウィンクル・ンアン監督 (C) 2024 Dawn Workshop Ltd