カマラ・ハリス副大統領が敗北宣言に選んだスーツの「意味」とは
アメリカのカマラ・ハリス副大統領は、自らの力をアピールする「パワー・ドレッシング」を熟知している。11月5日(現地時間)に投票が行われたアメリカ大統領選に向けての選挙期間中、ハリスは一貫して、印象の良いスーツが必ず注目されることを、証明してきた。 【写真】カマラ・ハリスの歴代ベストルック15 投票日の翌日、ドナルド・トランプ前大統領が当選を確実にしたことを受け、ハリスは出身校のハワード大学に設けられたステージで、敗北宣言を行った。そのスピーチに込めた「レジリエンス(回復力)」の重要性を訴えるメッセージは、ハリスが選んだスーツの色によって、さらに強調されていた。
レスリー・フレマーがスタイリングを担当したこの日の装いは、ハリスの言葉と同じように、意図を持って選ばれたもの。選挙活動中にも身に着けることが多かったパワーショルダーのスーツのシルエットは、「強さ」の象徴であり、変化の実現を目指す彼女の約束が、揺るぎないものであることを示している。
そして、ハリスが選んだ深い紫のそのスーツの色も、アメリカの2大政党それぞれのシンボルカラー、民主党の青と共和党の赤を混ぜ合わせることで生み出される色として、重要な意味を持っている。 ハリスがこの色を身に着けたことは、支持者たちに「希望を失わずにいよう」と呼びかけた彼女の、「団結」への同意を象徴するものでもあった。
ハイヒールパンプスを履いたハリスはこの日、アクセサリーを小粒のスタッド・イヤリングと、数本のゴールドのブレスレットなどにとどめた。襟には、ステージ上にもいくつも並べられていた国旗をかたどった、ピンバッジをつけていた。 11分間のスピーチで、ハリスは感謝の言葉を述べ、さらに決意を表明した。「望んだ結果ではなかった」と認め、同時にこう語りかけている。 「ですが、聞いてください。私たちが決してあきらめずにいる限り、アメリカの約束の光は、常に明るく輝き続けます」 From ELLE UK