モスバーガー、定番商品に国産牛100%“新とびきり”シリーズ投入、消齢化に対応する『両利き戦略』を展開、「新とびきりチーズ ~北海道チーズ~」690円発売
〈マーケティング戦略、新たに「和ごころエンジョイ層」獲得を目指す〉
モスフードサービスの安藤芳徳上席執行役員マーケティング本部長は、ターゲット戦略を4年ぶりに変えたことを明かした。従来は性別や年齢層によるターゲットを軸としていたが、今回“価値観や嗜好”にフォーカスした。年齢による価値観や嗜好の違いが小さくなると言われる「消齢化社会」に対応する。 これまでの基本ターゲット「30代~40代男性」、強化ターゲット「30代~40代女性・α世代」「若年層」はそのままに、「和ごころエンジョイ層」の獲得を目指す。「和ごころエンジョイ層」とは、日本の食や文化が好きな層だとし、年齢や性別に関係ないという。
〈商品戦略、価格・商品の双方で“両利き戦略”を〉
また、商品戦略としては、価格と商品カテゴリーの双方で“両利き戦略”を掲げる。 ◆「価格の両利き」価格帯のグラデーション化 価格の両利きは、中価格~高価格ラインの商品展開と、低価格ラインの商品展開。ただ、低価格と高価格のみの2重構造とするのではなく、より細分化したグラデーション化を図る。今回の“新とびきり”シリーズは、中価格帯に位置する。 「これまで低価格の商品を販売すると、低価格メニューに興味がある層にしか来ていただけないことがあった。高価格商品の場合も同じ」「グラデーション化によって、どの価格帯の商品でも、自分事のように感じていただきたい」(安藤氏)と狙いを語った。 ◆「商品カテゴリーの両利き」ハンバーガーとドリンク・サイドを強化 商品カテゴリーの両利きでは、高付加価値化を支える「定番カテゴリー(バーガー中心)」強化と、高頻度化を支える「デイリーカテゴリー(ドリンク・サイド・物販中心)」強化を掲げる。 なお、デイリーカテゴリーに位置付けるドリンク・サイドメニューでも、新商品を発売する。「まぜるシェイク あまおう」(S340円・M420円)と「ひんやりドルチェ カップ ショコラ風ムースケーキ」(390円)。販売開始は“新とびきり”シリーズ発売と同じ3月27日から。
食品産業新聞社
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