<東日本大震災4年>被災地のシングルマザー、消えない子育て・生活への不安
このことはアンケートの「困っていること」にも表れています。「一般世帯」は「生活費」が64.4%、次いで「子どもの世話や教育」が26.2%となっています。収入の低い「一般世帯」が経済的な問題に悩んでいる様子が浮かび上がってきます。 一方、「震災世帯」は「子どもの世話や教育」がトップの39.6%で、次は「相談相手」で31.8%。急にひとり親になったことで、「一般世帯」と比べると、相談相手を見つけにくいと思われます。 宮城県では離婚前の相談や、子どもの奨学金、生活費の貸付金など紹介したパンフレットを作成しています。ドメスティックバイオレンスやモラルハラスメントなどにも対応した相談窓口や支援団体も紹介しています。 当事者はなかなか窓口を知らなかったり、出向く時間がなかったりします。金銭的な問題、絆の欠落による寄る辺なさ。これらのパーソナルな問題をどのように支援に結びつけるのかが課題となっています。 (ライター・渋井哲也)