12日開幕のDeNAとのクライマックスシリーズ（CS）ファーストステージから日本一連覇に挑む阪神だが、同時に来季へ向けた動きも進んでいく。次期監督として要請を内諾している藤川球児球団本部付スペシャルアシスタント（SA、44）にも、球団は水面下でドラフトの方針を確認しているもよう。CSの行方次第では、ドラフト会議が監督として初仕事になる可能性がある。

来年3月には2軍新施設「ゼロカーボンベースボールパーク」が完成予定。別の球団関係者が「ソフトバンクの施設を参考にさせてもらっている」と説明するように勝利と育成を並行してチーム編成ができる施設になる。球団史上初のセ・リーグ連覇を逃し、球団創設90年でV奪回を図る来季。新しい風で、タテジマをより魅力ある球団にする。

★ドラフト指名が必要

2軍に新規参入したくふうハヤテ、オイシックスの選手が1軍でプレーするには既存12球団に移籍するしかない。過去にドラフト指名され、NPBの球団と選手契約を締結したことがある選手は、7月末の期限までであれば12球団への移籍は可能。一方、過去にドラフト指名されてNPBに所属したことがない選手は、社会人野球、独立リーグの選手などと同様にドラフト会議での指名を受ける必要がある。

■早川　太貴（はやかわ・だいき）

1999（平成11）年12月18日生まれ、24歳。北海道江別市出身。北海道大麻高から小樽商大を経て北広島市役所に就職。同時にクラブチームのウイン北広島に入部する。2023年10月のドラフト会議では指名漏れとなるも、24年からくふうハヤテ入り。同年7月にはフレッシュ球宴に出場し、全ウの6番手で1回を1安打無失点。今季2軍公式戦では25試合に登板し4勝7敗、防御率3・22。185センチ、96キロ。右投げ右打ち。背番号「41」

■くふうハヤテベンチャーズ静岡

日本野球機構（NPB）のウエスタン・リーグに参加するプロ野球球団で、運営法人はハヤテ223株式会社。NPBが2024年度から2軍戦のみの参加を条件に新規参加球団の公募を行い、23年9月に新潟アルビレックス・ベースボール・クラブとともにオーナー会議で内定を受けた（新潟はイースタン・リーグに参加）。独立リーグを含め、静岡県初のプロ野球球団で、本拠地はちゅ～るスタジアム清水。赤堀元之監督。GMは山下大輔氏。