井上尚弥（左）と弟の拓真

　ボクシングのWBA世界バンタム級王者・井上拓真（28＝大橋）が28日、WBC同級王者・中谷潤人（26＝M・T）との王座統一戦実現に意欲を示した。 　この日、拓真は兄のスーパーバンタム級4団体統一王者・尚弥（31＝大橋）とともに、都内のWOWOWで行われた「世界プロボクシング～エキサイトマッチSP『井上尚弥vsネリ』『井上拓真vs石田匠』」（7月15日午後9時、WOWOWライブ、WOWOWオンデマンドで放送・配信）の収録に出演。5月6日の東京ドーム興行で行われた2人の試合を解説した。 　現在、バンタム級はIBF王者が西田凌佑（六島）、WBO王者が武居由樹（大橋）と日本人が独占し、日本人同士の王座統一戦の期待が膨らんでいる。試合後の取材では、まず尚弥が希望する拓真の相手を問われると、武居との同門対決を挙げて笑いを誘い、「どっち（西田と中谷）に決まっても楽しい、ファンが望む試合になると思う」と無難な返答をした。 　そして、拓真は収録中に中谷の映像が映されると対戦に興味を示す発言をしており、「お互い勝ち進めば、お互い統一戦を望んでいるので、決まれば楽しみな試合になる」と、改めて意欲を示した。拓真はモンスターの弟であり、中谷はパウンド・フォー・パウンド（全階級を通じたランキング）にも名を連ね、ネクストモンスターと呼ばれる実力者。ファン垂ぜんの対戦は実現するか。