少しでも怪しいなら、絶対に捨てるべき食品とは?
この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 ----------------------------------------------------------------- 特定の食品は、賞味期限から数ヶ月あるいは数年経っても食べられるとしても、それ以外の食品は、健康を害するリスクが高いので廃棄するのが鉄則だ。 食品を購入する際は、消費期限と賞味期限をよく確認する必要がある。前者は「......までに消費すること」という意味を示すが、生鮮食品に関するものであり、期限を超過すると健康リスク (サルモネラ菌やリステリア菌などによる食中毒) が高まるため、厳守する必要がある。「できれば......の前に摂取すること」という意味の賞味期限は、目安として示されたものであり、飲料、缶詰、コーヒーなど保存性の高いものに明記される。期限を超過しても健康上問題はないものの、製品の味と栄養価は保証されなくなるのが唯一のリスクだ。食べるか、捨てるかを判断するのが難しい場合もあるので、判断に困らないように、いまここで明確な基準を設けてみよう。
捨てるべき食品
一般的に、乳製品、ハム類、肉などの開封済みの製品は、消費期限に関わらず、48時間以内に消費する必要があることを知っておかねばならない。 • カビの痕跡があるパン、シリアル、ドライフルーツ: これらは非常に有害である可能性大。 • プラスチック包装が膨張している肉やハム類: 膨張は、細菌が発生した可能性を示している。 • スープ、ジュース、コンポートなど、水分が多いもので、カビの痕跡がある製品。 • 蓋が膨らんだ缶詰:これは恐らく、細菌がかなり発生していることを示している。 • 異臭が発生し、ぬめりがある肉、鶏肉、魚:サルモネラ菌が存在する可能性大。 • 賞味期限がわからない卵のうち、冷水の入った容器に入れると表面に浮かび上がるもの:サルモネラ菌が存在する可能性あり(卵は細菌による食品感染症の主な原因になる。卵にはむやみに触れないこと)
保存できる食品
• 蜂蜜 • 米 • スパイス • 砂糖 • パスタ これらの食品には、細菌が繁殖しないため、賞味期限を何年も過ぎても食べることはできる(味が変わってしまう可能性はある)。未開封のプレーンヨーグルトは、賞味期限後3週間以内に食べるようにすること。超高温(UHT)で処理された未開封のロングライフ牛乳は、最大2ヶ月延長可能だ。 text: Barbara Danel (madame.lefigaro.fr) translation: Eri Arimoto