ビンファスト、ベトナムから欧州市場へ本格参入…新型電動SUV『VF 6』発売
ビンファスト(VinFast)は、新型電動SUV『VF 6』の販売をフランス、ドイツ、オランダで開始した。これは同社が欧州市場に投入する2番目のEVとなる。 欧州戦略車として先行投入されている『VF8』
VF 6はEcoとPlusの2つのトリムで展開され、「Eco」トリムは3万3990ユーロ(約537万円)から、「Plus」トリムは3万7990ユーロ(約600万円)からの価格設定となっている。同社は顧客に対し、業界をリードする7年または16万kmの保証を提供するほか、VinFastストアでのモバイルサービスや、各欧州市場で拡大中の信頼できるパートナーネットワークを通じたアフターサービスを提供する。
VF 6は、150kWの電気モーターと330Nmのトルクを搭載し、59.6kWhのLFPバッテリーを採用している。WLTPスタンダードでの航続距離は、Ecoトリムで最大410km、Plusトリムで379kmとなっている。DC急速充電に対応しており、10-70%の充電を25分で完了できる。
車内には、12.9インチの高解像度スクリーンがドライバー側に角度をつけて配置されており、直感的なインターフェースを提供している。また、レベル2の自動運転機能を含む包括的なADAS技術や、ワイヤレスApple CarPlayとAndroid Auto、360度カメラ、全長パノラマルーフなど、クラスをリードする標準装備が特徴となっている。
ビンファストは欧州を中心にグローバル展開を加速させており、現在13の直販店を運営している。Dセグメントの電気SUVモデルである『VF 8』の欧州での納車も開始している。2024年には、インドネシア、フィリピン、インド、中東の4つの新市場に進出する予定だ。
ビンファストは、2024年10月にベトナム国内で年初からの10か月間で最も売れた自動車ブランドとして認められるなど、着実に成長を遂げている。電気自動車をより身近なものにするというミッションのもと、今後も各市場でのプレゼンス強化を図っていく。
レスポンス 森脇稔