「一生幸せでいられるように」下半身が動かない“殺処分寸前の猫”を保護した決意
らいとくぅの出会い
――らいちゃんがお家に来たとき、先住猫たちはどのような反応でしたか? 【晴】最初はケージの中にいるらいを外から静かにじっと見ていました。そのときは多分新しい子が来たんだなっていう感じで、全然気にはしてなかったようなんですけど、ケージから出して前足だけで歩くらいを初めて見たときはびっくりして逃げていました。 くぅも驚いていたと思うんですが、2匹はすぐに仲良くなってよくおもちゃの取り合いをしてました笑 ――Instagramを拝見すると、らいちゃんはとても表情豊かで、性格はくぅちゃんに似てるのではないかと思ったのですが... 【晴】らいは目力もすごくて、いつも何か言いたげな顔をしていますね。性格はちょっとくぅとは違うかもしれません。確かにフレンドリーで明るくて行動的で抱っこが大好きなのは一緒なんですけど。でもなんか違うんですよね。 らいの方が野良時代が長かったせいか分からないんですけど、自立してる感じで。くぅは甘えん坊の末っ子、らいは空気の読める長男というイメージです笑 元々賑やかではあったんですが、らいが来てもっと賑やかになりました。柴犬・しのの介護で私もヘロヘロでしたが、らいがドタバタ面白いことをやって笑わせてくれるので癒しになりました。 らいは後ろ脚のハンデを感じさせない、前向きな頑張り屋さんです。私にとってらいは癒しであり、守るべき大切な存在ですね。
柴犬・しのの介護を見よう見まねで手伝ってくれた
――本の中でらいちゃんも、しのちゃんの介護に参加していたのが印象的でした。 【晴】最初は、サークルの中を歩き回っているしのと触れ合いたい感じでずっと眺めていました。 ある時、しのがたまたまらいの前で立ち止まったんですね。らいは嬉しそうにしのにスリスリしていたんですけど、しのが段々体勢を崩してしまって。そうしたら、らいはそれ以上しのが倒れていかないように上半身でグーっと支えてくれていました。 くぅが介護しているのを観察して、やり方を覚えたんだと思います。自分も後ろ足が不自由なはずなのに、びっくりしました。前足だけでしのを支えていてムキムキでした。くぅもそれをサークルの中から見守っていました。 ――他の猫たちは、しのちゃんの介護にはあまり関わってこなかったんですか? そうですね。しののことが大好きなハチワレの子もいるんですが、サークルの中に入って様子を見るだけで。他の子たちも、くぅやらいみたいに支えたりすることはなかったですね。