ボディビル体重別日本一決定戦 番狂せと若年層の台頭で、晩夏の気温超える熱狂=大会結果9.8 JBBF日本クラス別選手権
9月8日(日)、静岡・富士ロゼシアターにて、日本クラス別選手権大会が開催された。男子ボディビルは体重階級別で、女子フィジークは身長階級別で日本一を決める。 本大会は、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)主催の全国地方大会、地方ブロック大会などにおいて上位成績をおさめた選手が集い、各階級の上位入賞者は、12月16日(月)~19日(木)に東京都有明コロシアムにて開催される、IFBB(国際ボディビルディング・フィットネス連盟)女子世界選手権&男子ワールドカップ(以下、世界選手権)への挑戦権を手にする。 JBBFの会長・青田正順氏は開幕に際し、「近年、フィットネス文化の浸透によりボディビル人口も増加傾向にあり、各大会とも参加者が増加している。また、例年は海外が開催地となる世界選手権が今年は国内開催となったことで、本大会も挑戦権を目指し白熱した大会となることが予想される」と言葉を寄せた。 その言葉のとおり、男子ボディビルではウエイトリフティング東京2020オリンピック選手の山本俊樹選手がボディビル競技への挑戦2年目にして日本一(85kg以下級)を獲得したのを始め、神谷勇斗選手(65kg以下級・2位)、吉岡賢輝選手(70kg以下級・1位)、藤井貫太郎選手(70kg以下級・2位)、寺山諒選手(80kg以下級・1位)など、競技参入歴の浅い新進気鋭の若年層が熟年のキャリア勢を覆して上位成績を収めるなど番狂せが相次ぎ、会場にはどよめきと歓声が響いた。 女子フィジークでは、158cm以下級で荻島順子選手、163cm以下級で澤田めぐみ選手が例年通り安定した優勝を獲得、163cm超級では原田理香選手が4年ぶり2度目となる日本一を獲得した。 また、ボディビルの女性人気を牽引する2人である75kg以下級優勝の嶋田慶太選手と3位の椎名拓也選手がペアでポーズを決める、90kg超級優勝の芳賀涼平選手が、伝説のボディビルダーマッスル北村氏が1985年のMr.東京を制した際、そして1986年のユニバース選抜大会のポージングをオマージュするなど非常にエンターテイメント性にも優れる大会であった。