大きな額が借りられるのが魅力の「共働きの住宅ローン」その注意するべき点とは?
『家を買う! 建てる! 幸せになる住まいを学ぶプロジェクト』。ウェビナーのテーマ「住宅購入のためのお金の知識」から、5つの記事に分けてレポート。今回は〝共働き時代の住宅ローン〟について解説します。 賃貸と持ち家、どちらが正解?「一生賃貸」派だったわが家が戸建てを買った理由【漫画で見る】
夫婦共闘で予算アップ! そのときの注意点
共働き世帯が増えた今、住宅ローンは夫婦で協力して借りる方法があるといいます。 荒木「夫婦で住宅ローンを借りるときには、2つのパターンが考えられます。1つはペアローン、もう1つは収入合算という方法です」 荒木「まずペアローンですが、夫婦それぞれが債務者となり、連帯保証人にもなる借入れの仕方です。例えば、4000万円の家を買おうと思ったときに、夫が半分借りて、妻が残り半分を借りるイメージ。2000万円ずつの半々にしなくても、3000万円と1000万円といったように割合を変えることもできます。ペアローンは、1人で借りるよりも大きな額が借りられるのが魅力です」
荒木「一方の収入合算は、夫か妻、どちらかが1人で借りるのですが、契約者とならなかった配偶者の収入もプラスαとして、収入要件に加えられます。ただし、金融機関によっては両方、もしくは合算分については連帯保証人になってくださいと求められることがあるなど、いろんなケースが想定されますので一度に相談してみてください」 夫婦の働き方によって、どちらが向いているというようなことはありますか? 荒木「どちらかというと、ペアローンは夫婦2人分の住宅ローン控除を受けられるので、どちらも会社員だったり、同じくらいの収入がある夫婦に向いていると思います。どちらかがサブ的な働き方の場合は、収入合算もありなのではないでしょうか」
ペアローンと収入合算を徹底比較!
荒木「銀行の住宅ローンには団信の加入がマストだというお話を先ほどしましたが、ペアローンは夫婦2人の加入が必要で、どちらかが亡くなってしまっても、その亡くなった人の分しか住宅ローンの減額はなりません。住宅ローン控除はそれぞれ受けることができますが、ローンは2本となるので手数料は2倍かかります」