【中山金杯】アルナシーム 距離延長ズバリ! 藤岡佑「すごい反応」鮮やか完勝劇 橋口師「今がピーク」
「中山金杯・G3」(5日、中山) 中山金杯は4番人気のアルナシームが力強く抜け出し、重賞2勝目。2着には6番人気のマイネルモーント、3着には8番人気のボーンディスウェイが入った。京都金杯は6番人気のサクラトゥジュールが来日したばかりの英国女性騎手キングとの再コンビで接戦を制し、重賞2勝目。2着は4番人気のウォーターリヒト、3着は2番人気のロジリオンだった。 4番人気のアルナシームが直線で鮮やかに抜け出し、昨年の中京記念以来の重賞2勝目を飾った。東西を通じて金杯初Vの藤岡佑は「めっちゃうれしい」とガッツポーズを繰り出した。 「この馬が今年一年、どういう競馬ができるか大事なレースでした」と鞍上が位置づけた一戦。中団のインで脚をためた道中を「思っていたより少し後ろになったが、ペースが流れているなかで、手応え良く回って来られた」と振り返る。4角で外に持ち出すと、「すごい反応。ノーステッキで抜けて来られたので、勝ったなと思いましたね」という完勝劇だった。 近2戦はマイルを使っていたが、距離延長を進言した鞍上の判断が光った。3年連続の重賞Vを飾った橋口師は「ジョッキーが言った通りでしたね。強かった。坂だけを心配していたけど、ゴールしても止まらないくらいでした」と笑みを浮かべる。昨年末で引退したドウデュースと同期の明け6歳馬。「本当に期待していた馬。だいぶパワーアップしましたね。今がピークと言っていいくらい」と本格化に目を細める。 年始の名物重賞を制したことで大舞台を意識せざるを得なくなった。「あれだけ強い競馬をしてくれたのだから、もっと大きいところが視野に入ってくる。どこか1戦挟んで大阪杯(4月6日・阪神)になると思います」と指揮官。中距離G1に照準を定めた25年、大きな飛躍に向けて牙を研いでいく。