三笘薫も参考に…19歳“逸材”が一皮剥けた J1で奮闘、尊敬する先輩が放った意外な“一言”【インタビュー】
左サイドで戦う石井は三笘のプレーも参考に
前線を主戦場とする石井は、左サイドでプレーすることが多い。「小さい頃から技術練習はよくしていた」と本人が話すとおり、持ち前のボールタッチは長年の努力の結晶だ。「ゴールに向かうプレーがずっと好き」だと明かす石井は、参考にしているプレーヤーの1人に日本代表MF三笘薫(ブライトン)の名前を挙げる。 「三笘選手のプレーはよく見ています。ほかにも海外の本当に足の速い選手だったりドリブルがうまい選手、ちょっと遊び心のあるドリブルだったりも見て参考にしますね。自分も技術があるほうだと思っているので、そういう映像が自分の頭の中に残っていたほうがパッと(咄嗟にそのプレーが)出てきたりするので。仕掛けた時にスピード乗ったドリブルとかが出るように意識しています」 今シーズンは怪我で2か月離脱した時期もあり、プロとなった1年目の出場はまだ限られた時間にとどまっている。だが田中の一言で気持ちに余裕が生まれ、自身でもそれを実感。さらに上のレベルでプレーする選手たちからも、盗めるものは盗んでいく。19歳とは思えない落ち着いた受け答えを見せる話す姿が印象的で、メンタル面の成長が伺えた。「試合に選ばれた時には本当に攻撃的にチームの力になれるようにしたい」と改めて気概を示す石井には、さらなる飛躍の未来に期待が懸かる。 [プロフィール] 石井久継(いしい・ひさつぐ)/2005年7月7日生まれ、岡山県出身。福山ローザス・セレソン―湘南U-15―湘南U-18―湘南。幼少期より多彩な技術を持ち、小学生時代から“天才少年”として注目を集める。22年8月より2種登録でトップチームへ。24年から正式に昇格した。U-15から継続的にアンダー世代の日本代表にも選出されている。
FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也 / Kenya Kaneko