“裏金”寄付し税優遇 自民・菅家議員「不記載にしないため」
自民党の菅家一郎衆議院議員は派閥のいわゆる裏金事件をめぐり安倍派からキックバックを受けた金を、自らが代表をつとめる政党支部に個人名義で寄付したうえで所得税の控除を受けていたことを明らかにしました。“裏金”を原資に寄付をして税金の優遇を受けていた形です。 菅家議員は寄付をした経緯について、派閥からキックバックされた金を記載しないよう指示があり、「不記載にならないよう、個人名義で寄付せざるを得なかった」、「裏金の運用では全くない」と主張しました。 また、寄付した額は5年間で1289万円だったと明らかにし、担当の税理士が税の控除申請をしたと説明しました。 控除を受けた金額は148万2300円で、今年1月に既に修正申告し返還したということです。 政治家個人が、自らが代表をつとめる政党支部に寄付をして税金の優遇を受けることは認められていますが、これまでも国会で「制度自体を改正すべき」といった指摘が出ています。