SB松坂大輔に復活予感が漂う理由とは?
ソフトバンクの松坂大輔(36)が宮崎キャンプでハイペース調整を続けている。B組(2軍)スタートとなったキャンプ初日に「体が動いているから」とブルペン入りすると、早々に打者に対してのフリー打撃登板を果たし、7日には239球を投げ込み、中指にできたマメを考慮して3日間ノースローにしたが、4日ぶりにブルペン入りした10日には、再び185球を投げ込んだ。今日14日にはシート打撃に登板する。 復活の予感を十分に感じさせるハイピッチだが、宮崎キャンプをレポートしている元阪神、ダイエーでプレーした評論家の池田親興さんは、松坂に2つの変化が見られるという。 「肩の痛みが消え肩甲骨の可動域が広がった」と「フォームにぶれがなくなった」の2つだ。 「これまでは、肩の痛みが出ない場所を探しながら投げているようだったが、そういう違和感が見ていてなくなった。本人と話をすると、『やっと不安が消えた』という。右肩の手術(2015年8月)から1年以上が経過して痛みがなくなったことで、テイクバックの際に、胸をしっかりと張って、肩甲骨がくっつくような動きができるようになった。肩甲骨の稼動域が広がったのだ。 これまでは肩の不調から、稼動域がなかったので、首や体を振って反動をつけるようなフォームでなければ、納得のいくボールを投げることができなかったようだが、肩甲骨が動くようになってからは、そういう無駄な動きをしなくとも、思ったようなボールを投げることができはじめている。首も大きく動かずフォームのぶれがなくなっているのだ。 松坂が模索している新しいスタイルへの挑戦は、コントロールが大事になってくる。そのためにはフォームが安定することは必須なので方向性としては期待が持てるものだと思う。投げ込みながら、ぶれのないフォームが固まりつつある」 池田さんが、地元局の企画で行ったインタビューでは、松坂は「プエルトリコで遠投をしていたときに、これだな!と感じるフォームがあった」と答えている。