SB松坂大輔に復活予感が漂う理由とは?
松坂は、2015年からソフトバンクと3年契約を結んだが、右肩手術を行った影響もあり、この2年間は未勝利。昨年は、日ハムの優勝が決定した後の消化試合1試合にしか登板できなかった。 それでも徐々に右肩への不安が消えてきたため、せっかくの復活の感覚と積み重ねをゼロに戻さないため、オフにはプエルトリコでのウインターリーグに自主参加した。継続的にトレーニングを続け、このキャンプへとつなげてきたが、肩の不安が消えたことで、プエルトリコで感じた36歳の現在なりの「復活フォーム」を順調に固めることができているのだ。 しかも、今春は、追い風がある。 武田翔太、千賀滉大、そしてオランダ代表としてバンデンハークまでもがWBCに出場するため、開幕から数試合は、3人の先発陣がローテーションを外れることになるのだ。開幕投手は、松坂と同期の和田毅が最有力で、先発の座を、中田賢一、攝津正、大隣憲司、大型新人の田中正義、東浜巨、2年目の高橋純平らと争うことになるが、松坂にとっては大きなチャンス。 池田さんも「横一線の中でオープン戦で結果を残したピッチャーが抜擢されることになると思う。松坂が文句無しの経験、実績と、いま取り組んでいる新しいスタイルに光明を見出して結果を残せば、先発として残る可能性は十分にあると思う。そう感じさせるだけでの形とボールを見せてくれている」と言う。 おそらくフォーム固めが頭にある松坂にとっては、「結果」は、まだ二の次かもしれないが、今日14日のシート打撃登板から、開幕ローテーション奪取への第一歩が始まることになる。