静岡市葵区日向地区の不適切な盛り土 行政代執行に着手
静岡市葵区日向地区に違法に造成された盛り土について、静岡県と静岡市は土砂を安定させるための行政代執行に乗り出しました。 ●県土木事務所長: 「ただいまから行政代執行法第2条の規定に基づき、代執行を開始します」 県と市が行政代執行に乗り出したのは、静岡市葵区の山間部・日向地区に違法に造成された盛り土です。 この盛り土を巡っては県と市が10月、造成した業者に対し最後の督促となる戒告書を交付しましたが、期限までに復旧計画書が提出されなかったため、行政代執行を決めました。 土砂は敷地外へ搬出せず、およそ2万4千立方の盛り土を敷地内で移動させて、全体を安定させるための新たな盛り土を造成したうえで、環境回復のためおよそ4600本の木を植える計画です。 ●県土木事務所長: 「下流の方に人家がございますので、一日も早くこの盛り土を安定化させたい。工事につきましては令和7年度いっぱい。令和8年3月までには完成させるという予定で動いています」 想定される費用はおよそ4億5千万円で、工事完了後に盛り土を造成した業者に請求する方針だということです。