女性が憧れる!特別なレストラン「トゥールダルジャン 東京」
そして、ワインがどれも美味しい……! 最初のブラン ドゥ ブランのシャンパーニュに始まり、同じくロゼ、白、赤……と続くわけですが、お酒があまり強くないシオヤも「……美味しいですね!」とお隣の方と笑顔でうなづきあいます。そしてテーブルの上には、美しい銀食器が並びます。こんなに美しいデキャンタでワインが注がれたら……ますますグラスに手が伸びるというものです。
そして……とうとう、待ちに待ったお皿が運ばれてきました。こちらが「幼鴨のロッシーニ ロワイヤル仕立て ジロル茸のラグーと燻香ポテトのニュアージュ」。そう、トゥールダルジャンといえば、の鴨のお料理です! 美しく照り輝き、一見チョコレートテリーヌのようですが、口にすると、鴨、フォアグラ、トリュフの風味……と濃厚で複雑な味わいが広がって、貴重なフランス料理をいただいているという優雅な体験を実感します。そしてまたワインとのマリアージュに、芳醇なフランス文化の底知れぬ深さを感じるのです。
そして手渡されたのが、うれしい鴨のカード。トゥールダルジャンでは、1890年から鴨料理に番号をつけて供されているそうですが、この日いただいたのは「292079番」。なんでも1921年に当時皇太子だった昭和天皇がパリのトゥールダルジャンで召し上がったのが「53211」番の鴨。トゥールダルジャン 東京は開業時に、その次の番号「53212番」から鴨料理のカウントを始められたのだそうです。そしてその53212番は、当時のホテルニューオータニ社長、大谷米一氏が口にされたのだとか。美味しいお食事をいただきながら、そんなお話を楽しく伺います。
さて、甘いものに目がないシオヤ、デザートもすべていただきました。チョコレートのムースの美味しかったこと! カカオのアイスクリームや、お酒のきいたチェリーとの相性も抜群です。見るに可愛らしいお皿でしたが、一口一口幸せを感じる優しい甘さ。