新紙幣発行でキャッシュレス決済が加速? 3カ月で8割以上がキャッシュレス化を実感
2024年7月3日に、一万円、五千円、千円の3券種が改刷されました。新紙幣になったことにより、キャッシュレス決済の利用実態に変化はあるのでしょうか。そこで今回は、「新紙幣利用とキャッシュレス決済利用に関する意識調査」をご紹介します。 【画像でわかる】今さら聞けない、スマホ決済の「QRコード」と「バーコード」は何が違うの?
7割近くが日常的な買い物で新紙幣を利用
アルファノート株式会社では、20~60代の男女500人を対象に「新紙幣利用とキャッシュレス決済利用に関する意識調査」を実施。まずはじめに「普段の買い物で新紙幣を利用しましたか?」と質問すると、66%が「利用した」と回答。年代別に見ると偏りがなく、全年代で利用経験者が多いことがわかりました。 次に「普段の買い物で新紙幣を利用した」と回答した人を対象に、「新紙幣を利用した場所を教えてください」と尋ねたところ、「スーパーマーケット」が63%で最も多い回答になりました。次いで34%の「コンビニエンスストア」、20%の「ドラッグストア」となっています。この結果から、日常的な買い物で利用する人が多いことが伺えます。新紙幣が発行されて約3カ月。デパートなどでの買い物や映画鑑賞などの娯楽利用の機会はまだ少ないようです。
続いて「新紙幣が利用できなくて困ったことはありましたか?」と尋ねると、「ない」と回答した人が87%で、多くの人がスムーズに利用できていることがわかりました。日常生活において「新紙幣は使えません」という表示を見かけることもありましたが、ここ最近はあらゆる場所で利用できるようにシフトしているようです。
新紙幣発行がキャッシュレス決済利用を促進
最後に“新紙幣発行がキャッシュレス決済利用に影響した人”を対象に、「キャッシュレス決済利用にどのような影響があったか教えてください」と質問しました。すると、「キャッシュレスでの支払いがまぁまぁ増えた(50%)」「キャッシュレスでの支払いがとても増えた(34%)」との回答を合わせて84%にのぼりました。 新紙幣の発行がキャッシュレス化の促進に寄与しているのは、自動販売機や自動精算機、券売機などの新紙幣の対応において、店舗のコスト負担が生じることが理由として挙げられます。そのため「新紙幣が利用できなくて困ったことがある(13%)」と回答した人が見られたのは、自動販売機や自動精算機で新紙幣が利用できなかったことにあるのではないでしょうか。 新紙幣発行から約3カ月経ち、多くの人が新紙幣をスムーズに利用できていることがわかりました。とはいえ、店舗のコスト負担が生じる自動販売機や自動精算機、券売機などの新紙幣へのシフトは、まだ課題として残っています。コスト負担を軽減するために、代替手段としてキャッシュレス化が進む可能性もあるため、市場がどのように変化していくのか今後も注目したいところです。 出典元:【アルファノート】 https://media.alpha-note.co.jp/020006/
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