標高850mにある露天風呂が最高! 見つけたのは武田信玄の家臣!? 江戸時代の建築が楽しめるレトロな「小谷温泉 山田旅館」とは
●江戸時代建築に泊まれる温泉宿。「登録有形文化財」のレトロな建築美が魅力
休日に人気の温泉地に足を運ぶと、まるで新宿や渋谷にいるかのような賑わいを感じます。温泉街に活気が戻ったようでうれしい思いですね。 【画像】江戸時代にタイムスリップ? 長野県「小谷温泉 山田旅館」を写真で見る(15枚) その中には、外国人観光客の姿もチラホラ。温泉客の国際化、多様化に合わせて、新築や古い宿をリノベーションした、オシャレで近代的なデザイナーズ旅館も増えています。 そこで過ごすひとときは、もちろん素晴らしいものです。それに比例するように、昔のままのレトロな「和の空間」の良さも、再認識されているように感じます。日本には、そんな伝統建築の宿が、まだまだ全国各地に点在しています。 今回は、伝統的な「和空間」を堪能できる国指定の登録有形文化財の宿、長野県「小谷温泉 山田旅館」をご紹介します。
新潟との県境に位置する長野県小谷村。一部が妙高戸隠連山国立公園に属している、自然豊かな環境です。 小谷温泉は、そんな山奥の標高850メートルに湧く温泉地。1555年に武田信玄の家臣によって発見された歴史を持っています。現在は「山田旅館」一軒のみで、秘湯の雰囲気ただよう温泉です。 山田旅館は、本館、新館、別館などが連なるように建っていて、客室は30部屋ほどの、ゆったりとしたつくりです。 木々の景色に溶け込むような建物は、なんと国の「登録有形文化財」に指定されている貴重なもの。木造3階建ての本館は、この旅館でもっとも古い江戸時代の建築なのだそうです。 それ以外にも、明治、大正建築の建物がそのまま残されていて、敷地内や館内を散策すると、山田旅館の重厚な歴史をじかに感じることができます。 大きなケヤキの柱、囲炉裏(いろり)、大正ロマン感じる浴室など、丁寧に手入れされ磨き上げられた館内は、時間が経つほどに価値が上がるアンティークでアートな趣。 そんな空間に触れることで、その時代へタイムスリップしたかのような感覚に浸れ、心が満たされたような豊かな気持ちになります。