「軽めにと思っていたんですけど」 ソフトバンク・ドラ1村上泰斗が新人合同自主トレ初日から〝投げ合い〟 ライバル心を向けたのは…
ソフトバンクの新人合同自主トレが7日、福岡県筑後市の球団施設で始まり、ドラフト1位ルーキー右腕の村上泰斗投手(17)=兵庫・神戸弘陵高=が初日からライバル心をメラメラと燃やした。 ■東浜巨が結婚!幸せいっぱい似顔絵ツーショット 「競争はすべて1番が良い」と話すほど、生粋の負けず嫌いは初日から全開だった。右翼ポールからセンターまでを4人1組で10本ほど走るダッシュトレーニング。村上は「走るのはそんなに速くない」と言いつつも、50メートル5秒7と脚力を自慢にするドラフト2位庄子雄大内野手(22)=神奈川大=を差し置いて、ほぼ1位でゴールした。 ただ、それ以上に意識したのが、新人たちに混じって合同自主トレに参加している張峻瑋(チャン・ジュンウェイ)投手(19)だ。張は昨年11月に台湾から育成選手として入団した最速157キロ右腕で、U―23(23歳以下)ワールドカップの台湾代表に選ばれた実績もある。ドラフト入団の選手ではないが、他の選手たちと一緒に練習した方がいいだろうという球団の配慮もあり、新人選手と共に汗を流している。 キャッチボールで隣だった2人。お互いに最初は軽く投げていたが、途中から意識し始めたのか。だんだんと球速が上がっていき、最終的には130キロほどの直球やスピードのある変化球も投げ始め、球団スタッフらも2人の〝投げ合い〟にくぎ付けになっていた。村上は「(最初は)軽めに、軽めに(投げよう)と思ってたんですけど、いざ(キャッチボール相手との)距離が近くなると、ちょっと強度上げてしまった」と苦笑い。それでも「どんなピッチャーなんだろうっていうのは思ってましたし、実際に見てみて、やっぱり日本人とは違う球の軌道というか、変化球の軌道だったので、自分もまねするじゃないですけど、吸収できるとこは吸収して参考にできたらなと思いました」。高校入学時に捕手から投手に本格転向。プロ投手のフォームや変化球の握りを動画で見て研究し、自分のものにしてきた村上は、今回もライバルを間近に観察し、成長につなげる意気込みだ。 「1カ月で体を仕上げるっていうのは難しいと思いますし、シーズンに向けてと言っても、まだまだそんなレベルではない。とりあえずはプロの体に近づけるっていうのが一番の目標」と、まずは体つくりに励む。身近なライバルでもある仲間たちから刺激を受けながら、一歩ずつプロの道を進む。(大橋昂平) 【#OTTOソフトバンク情報】 ▼▼ソフトバンク「暖冬」更改、年俸順アップダウン▼▼