欧州で進む「見せかけだけの環境対策」への規制、フィンエアーはCO2削減へ新目標、達成に向けた取り組みと今後を責任者に聞いてきた
マルチモーダル推進やブレジャーの呼びかけも
フーッレ氏は、ESGの観点から、環境対策に加えて、アクセシビリティとインクルージョン、社内文化の醸成など社会的責任の重要性も指摘。それとともに、「サステナビリティの取り組みは、航空会社だけではなく、乗客の協力も不可欠」として、食品ロスを防ぐ事前ミールオーダーや手荷物の軽減などについて、様々なチャネルを通じて協力を呼びかけていく考えも示した。 また、フィンエアーは、航空だけの移動に頼らないマルチモーダルを推進。短距離であればバスや鉄道などの利用、長距離であれば直行便の利用を促しているという。さらに、フーッレ氏は、ブレジャーについて「地球にやさしい移動を考えるなら、出張とレジャーを兼ねて1回の移動で両方の目的を果たしてもらうことも呼びかけている」と話した。 フーッレ氏は最後に、CO2排出量実質ゼロに向けては、「フィンエアーだけでなく、あらゆるステークホルダーとのチームワークが大切になってくる」との方針を強調した。
トラベルボイス編集部