【ドラゴンゲート】このまま市川が棚橋との引退試合で〝らしく〟散る 最後は非情の「食らっとけ!」コールで…
ドラゴンゲート17日の後楽園大会で、このまま市川が引退試合に臨み新日本プロレスの棚橋弘至(48)の前に〝らしく〟散った。 【写真】ストーカー市川を撃退するチェ・ホンマン 市川は1998年12月に闘龍門でデビューし、ストーカー市川のリングネームで活躍。これまで天龍源一郎、藤波辰爾、長州力、武藤敬司ら多くの大物レスラーとの対戦を実現させてきた。そんな中、ラストマッチでは再来年の1月4日での引退を発表している棚橋と対戦した。 試合前にマイクを持った市川は棚橋に「引退試合に無事にたどり着けると思うなよ。今日、お前のレスラー人生を終わらせてやるよ!」と虚勢を張って襲い掛かると、カウンターのビンタを食らってKOされ開始30秒を待たずに3カウントを奪われた。 その後3秒ほどで高速の10カウントが鳴らされ、引退セレモニーは終了…かと思いきや「俺の26年をなんだと思ってるんだよ」と憤って再試合を志願。棚橋からもOKが出て再びゴングが鳴らされた。 再試合でも何度も窮地に陥った市川だが、大歓声を受けて必死の粘りを見せる。中盤にはテキサスクローバーホールドを狙う棚橋を蹴り上げて脱出し、スクリューカンチョーからラ・マヒストラルで丸め込みも狙った。だがこれを返されるとツイストアンドシャウト3連発からスリングブレイドとつながれ、ハイフライフローを狙われた。 市川はその足元にしがみつきなんとか致命傷を拒否しようとしたが、会場からは非情の「食らっとけ!」コールが発生。市川はそっとその場に横たわり、豪快なハイフライフローを受けて3カウントを聞いた。 棚橋からねぎらいの言葉を受けた後、師匠のウルティモ・ドラゴンから花束を贈られた市川はマイクを持つと「26年間、ありがとうございました」と声を詰まらせながらあいさつだ。そして「一人ではこんな26年も頑張れなかったです。だけど周りの人たちがいて、校長もいて、ファンの皆さんの支えがあってやってこれました」と感謝を口にする。さらに「僕はレスラーを引退しますけど、市川寛二としてまた皆さんにお会いする時もあると思います。その時に、笑顔で会いましょう」と話と話した。 その後「165センチ、42キロくらい。このまま市川!」とアナウンスされ、10カウントが鳴らされると、リングに上がった選手たちから胴上げされるのだった。
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