【西武】今井達也8回8奪三振無失点の力投 楽天相手にキラーぶりを発揮
<楽天-西武>◇28日◇きらやかスタジアム 山形のマウンドで西武今井達也投手(26)が力投した。中6日で楽天戦(きらやかスタジアム)に先発。1回、先頭の辰己に左翼フェンス直撃の二塁打を浴びた。2死二、三塁とピンチを広げるも、渡辺佳を二ゴロに仕留めて無失点で切り抜けた。21日オリックス戦では1回に失点するなど、5月以降序盤での失点が続いていた。しかしこの日は3回まで無失点と、安定した立ち上がりを見せた。 初の開幕投手を務めた3月29日の白星をはじめ、楽天から5月までに3勝を挙げた。得意の相手に、この日も全力で腕を振った。相手先発のルーキー左腕・古謝との投げ合い。4回2死三塁では6番浅村に対し、フルカウントから外角低めの変化球を振らせて三振を奪い得点を与えなかった。登板前日には「仙台での開幕戦以来の東北の地でもある。そういった意味でも楽しみにしている」と胸を高鳴らせていた。 西武の本拠地はドーム球場だが「野球は外でやってた方が僕は好き」と話すなど、屋外球場に好感を持っている。普段公式戦では訪れることのない山形での一戦を前に「初めてのマウンドになるが、球場や相手を意識しすぎることなく、普段どおりの登板を心がけて」と意気込んでいた。 4回に4番岸の先制適時打、6回には3番外崎の2点本塁打で援護を受けた。8回124球を投げ、7安打8奪三振で降板。スコアボードにゼロを並べ、21年10月から12連勝で迎えた相手打線に、またしてもキラーぶりを発揮した。【山崎純一】