【シンガポール】テルモ、医療関連の研究・教育施設を開設
大手医療機器メーカーのテルモ(渋谷区)は、シンガポールに医療関連の研究・教育施設「テルモ・アジア・スキル・ラボ」を開設した。東南アジアで同様の施設を設置するのは初めてとなる。 テルモはシンガポール進出50年の節目となる今年、アジア太平洋統括拠点のテルモ・アジア・ホールディングスのオフィスを拡張し、新たな施設を設置した。設備投資額は約100万米ドル(1億4,700万円)。同様の施設は日本、米国、欧州、中南米、中国にもある。 テルモ・アジア・スキル・ラボでは域内の医療専門家やバイオ医療を専攻する学生に、特別クラスやワークショップ、共同研究などに参加する機会を提供する。ベストプラクティス(最良の事例)の標準化や域内の医療水準の向上を進めていく考えだ。今後3年間で運営費用として、さらに100万米ドル程度の投資を見込んでいる。 オフィスの拡張は新施設の設置のほか、将来的なシンガポールでの増員に備えて実施した。 テルモ・アジア・ホールディングスは、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピン、ミャンマー、オーストラリア・ニュージーランド、韓国の9事業体を統括している。