11月FOMC0.25%利下げほぼ確実、10月雇用統計受け
Ann Saphir [1日 ロイター] - 米労働省が1日発表した10月の雇用統計で雇用者数の伸びが予想を大幅に下回ったことを受け、6─7日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの利下げが決定されるとの観測が金融市場でほぼ完全に織り込まれた。 10月の雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比1万2000人増となり、予想の11万3000人増を大幅に下回った。10月はハリケーンやボーイングでのストライキの影響で労働市場が混乱した。失業率は4.1%と、前月から横ばいだった。 金利先物市場では、99%の確率で来週のFOMCで0.25%ポイント利下げが決定されるとの見方が織り込まれている。雇用統計発表前は92%だった。 ただ、9月の政策転換時に実施された0.50%ポイントの大幅利下げが11月の会合で決定される可能性はないとみられている。 フェデラルファンド(FF)金利誘導目標が年末までに4.25─4.50%に達する確率は約83%。雇用統計発表前は69%だった。 このほか、2025年7月までに3.50─3.75%まで引き下げられるとの見方が強まった。これまでは、この水準に達するのは25年9月とみられていた。 10月の雇用統計について、ラファー・テングラー・インベストメンツの債券部門責任者、バイロン・アンダーソン氏は、ハリケーン被害からの復興活動が本格化し、ボーイングのストライキも終わりに近づいていることを踏まえると、非農業部門雇用者数の伸びの鈍化は一時的なものとの見方を示している。