生徒“中傷する”内容も…267人分の情報流出し2000万回以上閲覧 教諭が置き忘れ 札幌市
しかし、紛失していた8日の間に… 札幌市教育委員会(5月24日) 「複数名の生徒が当該資料を閲覧しており、写真を撮って一時的に保管したということはあった」 10数名の生徒が資料を見てしまい、そのうち何人かの生徒がスマートフォンで写真を撮っていたことが判明しました。 5月のその時点では… 札幌市教育委員会(5月24日) 「SNSへの拡散といった事実は認められていません」 しかし、資料の一部はSNSに流出。現在は削除されましたが、2000万回以上閲覧され、多くの人の目に触れました。その中には、生徒への中傷ともとれる言葉もあったといいます。
これから中学生になる子をもつ親は… 小学校4年生の親 「子どもがどういう性格で、どういう子と付き合ってというのが赤の他人に渡ってしまうのは…」 ――資料が漏えいすることは 小学校2年生の親 「うれしくないですね」 小学校2年生 「うれしくない」 小学校2年生の親 「紙に残す方法じゃなくて、セキュリティーがかかった方法はないかと思う」
専門家も情報管理の甘さを指摘しています。 教育評論家 石川幸夫さん 「あまりにも管理がずさん。1人の人が管理するのではなく、複数で必ず確認。教頭や校長が一連の管理を徹底しておかないと」 札幌市教育委員会によると、今回流出した資料は、中学校の教員が小学校の教員から聞き取ったメモだということですが、その書き方には配慮が必要だといいます。 教育評論家 石川幸夫さん 「全国的に引き継ぎ事項はあります。それがあることで教育そのものが円滑に行われる。ただ、表現としてもっと別の言い方、考え方とか、とらえ方があるだろうと」 市の教育委員会は、保護者への説明会などは予定していないということです。