2023年の「トレたま年間大賞」は“猫背を防ぐシャープペンシル”【WBS】
今年のトレたま年間大賞は“猫背を防ぐシャープペンシル”
トレたま1年間の総決算、トレたま年間大賞の発表です。今年も驚きのトレたまが続々と登場しました。取材した時より進化した商品も。番組の選考委員会によって、年間大賞を選びました。
“自分のハグ”を体験できるベスト
大学の研究室では、こんなトレたまがありました 「自分で自分を抱きしめることをしていた」(Dentsu Lab Tokyo) 藤井由依キャスターも体験。 「すごい。いきなりギュッと自分の背中に力がきました」(藤井キャスター) 人形のセンサーが力の強さなどを計測。そのデータをもとに、ベストに編み込まれた人工筋肉が縮んで抱きしめている感覚を再現しました。 孤独を抱える人をサポートするために開発されました。
10秒で硬くなる発泡スチロール堀
そして、大江麻理子キャスターと田中瞳キャスターが特に印象的だったと選んだトレたまが“10秒で硬くなる発泡スチロール堀”です。 開発したポリウレア樹脂を発砲スチロールに吹き付けると、ブロック塀の10倍の強度になります。住宅の材料にも使えるといい、車を落としても壊れない強さです。 さらに、水面に吹き付けると、防水性があるため、水面も硬くコーティング。藤井キャスターが乗ることもできます。
AIの力で忘れ物返却率が3倍に
今年目立ったのが、チャットGPTなど、AIを活用したトレたまです。AIの力で忘れ物を見つけるトレたまもありました。 京王電鉄が5月に導入したアプリ「find」。忘れ物をした人がチャットで忘れた時間や場所、特徴を答えていくと、AIが忘れ物のデータベースと照合し、数分で探し出すアプリです。京王電鉄では導入後に忘れ物の返却率が3倍にアップしました。 そんなトレたまがさらに進化したということで、京王電鉄の忘れ物センターを訪れました。 新たにアプリに搭載したのは、チャットGPT。これまでは忘れ物の特徴は、駅の係員が手作業で登録していましたが、写真をもとに、チャットGPTが特徴を解析し、自動的に登録できるようになりました。例えば名刺入れを撮影すると、名刺入れということだけでなく、「一面はシルバー色で、若干の傷や使用感が見られます。もう一面は茶色の表面をしており、ムーミンのキャラクターのイメージ」など、うっすらしか見えないイニシャルの刻印まで正確に捉えます。 「衝撃を受けた。これぐらい詳細に情報を入力してくれると、係員による差もなくなるので客の手元に忘れ物が戻る確率は上がる」(京王電鉄の佐藤亮平さん) さらに、バッグの忘れ物は中身も登録するため、10分ほどかかっていたといいますが、中身もまとめて撮影すると、「白と緑の幾何学模様のポーチ。DHCブランドのリップクリーム」など、一つ一つの特徴を解析。1~2分で登録できます。 2024年には複数の鉄道会社や商業施設などに導入を予定。一部の警察でも既に実証実験が行われているといいます。 「いろいろな施設に問い合わせなくても、われわれに問い合わせをもらえれば、どこにあるかを返すことができるので、管理する人もなくした人も手軽に自分の持ち物が返ってくる」(「find」の吉澤太郎さん)