地下に眠っていた秀吉時代の石垣を公開 「大阪城 豊臣石垣館」2025年4月1日オープン 大阪市
埋められた秀吉の石垣が再び人々の前に姿を現す!豊臣秀吉が築いた初代大坂城の石垣を間近で観覧できる展示施設「大阪城 豊臣石垣館」が2025年4月1日(火)にオープンする。石垣は約400年間、地下に眠っていたもので、大阪市は2013年から「豊臣石垣公開プロジェクト」をスタート。石垣を掘り起こし、施設の整備を進めてきた。 【画像】地下に眠っていた秀吉時代の大坂城石垣 初代大坂城は1583年、豊臣秀吉が築城を開始。1615年、大坂夏の陣で豊臣方が敗れた後、徳川家は初代大坂城を覆い隠すように埋め、その上に土を盛って新たに城を築いた。初代大阪城の石垣は1984年、配水池の改良工事に伴う調査で発見された。 豊臣石垣館で公開される石垣は、見える部分で高さ約4.5m、幅約4m、奥行き約3.5m(実際のサイズは高さ約5.9m、幅約6.9m、奥行き約7.7m)。加工した石を使っていた徳川期の石垣の石とは異なり、自然石を利用した「野面(のづら)積み」であるのが特徴だ。石垣は築かれた場所でそのまま展示されており、直接観察し、戦国の世に思いをはせることができる。 同館は地上1階、地下1階建てで、現在の天守閣の東南側に位置。石垣は、豊臣期大坂城で「詰ノ丸(つめのまる)」と呼ばれた区画にある。館内では、石垣発見時の状況や大阪城の歴史などについて紹介する映像も放映する。 大阪市経済戦略局観光部観光課の末本裕洋・集客拠点担当課長は「豊臣石垣館で見ることができる豊臣期の石垣と、地上で確認できる徳川期の石垣は、石の積み方が異なっており、歴史の変化を感じることができる。ぜひ見比べてほしい」と話している。 開館は午前9時から午後6時まで。観覧料は大人1200円、高大生600円、中学生以下無料。問い合わせは同課集客拠点担当06-6469-5164。
ラジオ関西