センバツ高校野球 「これからが本番」 作新、晴れの舞台へ再始動 /栃木
第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する作新学院は、決定から一夜明けた27日、晴れの舞台に向けてスタートを切った。選手たちは喜びをかみしめつつ、緊張感を持って練習に打ち込んでいた。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 「これからが本番。甲子園で試合をすることも素晴らしいが、それだけで終わらないチームだ。勝ちにいくために、さらにレベルアップしていこう」。出場が決定した26日、小針崇宏監督は練習後のミーティングで選手たちにこう呼びかけたという。主将の小森一誠(2年)も「今日はあくまで日本一になるための通過点に過ぎない。気を引き締めてやっていこう」と伝えた。 27日午前、選手らは県内の小学生を対象に同校が実施している野球教室に参加。宇都宮市や那須塩原市などから集まった小学生287人とキャッチボールをしたり、一緒に守備練習をしたりしてリラックスした時間を過ごした。 午後からは本格的に練習を再開。同5時ごろまで打撃や外野の守備、走塁練習に励んだ。今大会から導入される低反発の金属製バットでの練習も行い、小森は「打球の初速が今までより遅くなったので徐々に慣れなければ。バットの太さが違いボールを捉えにくいが、少しずつ感覚をつかんでいきたい」と前向きに取り組んでいた。 エースの小川哲平(同)は「投げる球の精度やキレを意識して、日本一の投手になるために、もっと意識高く練習に取り組みたい」と前を見据えた。マネジャーの寺門樹広さん(同)は「選手たちはプレッシャーがある中で一生懸命頑張っている。自分はその緊張を和ませられるよう声かけを徹底していきたい」とグラウンドを見守っていた。【鴨田玲奈】