住宅ローン金利上昇時に負担を減らす奥の手とは?! 「元金均等返済」や「返済期間短縮」で1000万円以上のメリットも!
金利が高いほど繰上返済の効果が大きくなる
住宅ローンの返済には、通常の返済のほか、余分の資金を繰上返済に回して一部繰上返済を行うことができる。 この一部繰上返済は、金利が高いほど効果が大きくなるので、金利が上昇した場合には、できるだけ早く預金を増やして、せっせと繰上返済するのが得策だ。 図表6にあるように、金利0.5%で借入額5000万円を、35年元利均等・ボーナス返済なしの条件で利用、借入から3年後に100万円を一部繰上返済すると、利息カット効果は17万1040円となる。 図表6 一部繰上返済は金利が高いほど効果が大きくなる 設定条件:借入額5000万円、35年元利均等・ボーナス返済なし、3年後に100万円を一部繰上返済 これが、金利1.5%だと、利息カット効果は60万4012円に、金利2.5%だと119万3080円に増える。 同時に、残りの返済期間短縮効果もあるが、金利0.5%だと、期間短縮効果は9カ月だが、1.5%だと10カ月、2.5%では12カ月に増える。
まとめ
住宅ローン金利が上がると、返済額が増えて負担感が増すばかりだが、元金均等返済や返済期間の短縮、一部繰上返済などで金利上昇のデメリットをできるだけ小さくする方法がある。 (1)金利上昇時は「元金均等返済」の方がメリットが大きくなる (2)金利が高くなるほど返済期間短縮効果が大きくなるので、無理のない範囲で返済期間を短くする (3)金利が高いほど繰上返済の効果が大きくなる 金利のある世界に向けて、ぜひとも頭に入れておいていただきたいところだ。 借り換えでいくら得するかがわかる!
山下和之