歴史的円安 ステーキ店は値上げで客離れ、100均は扱える商品が減少
“薄利多売”の100均業界には厳しい円安。 いまも販売する商品は、すべて税抜き100円の大手「セリア」は、出店数の増加に伴い、過去最高の売り上げとなったものの、営業利益は減少(※2024年3月期)。価格維持が困難なため、原価が低い商品に切り替えるなど工夫しています。 神奈川県川崎市の100円均一にこだわる店では… 100円ショップ越後屋 坂井一彦店長 「みそ、しょうゆ、塩とか、全体的にそろっていたんですけど、それがまったくそろわない」「(コピー用紙は)1か月半くらいずっと欠品」
原料に輸入品が多く、仕入れ値が100円に迫り、取り扱える商品が減る状況になっています。顕著なのがカップ麺です。 100円ショップ越後屋 坂井一彦店長 「いまは95円前後」 仕入れ値は95円前後。つまり1つ売って利益はわずか5円ほどです。かつては棚の上から下までカップ麺売り場でしたが、いまは他の商品で“穴埋め”しています。自宅兼店舗、かつ家族経営のため、なんとかやりくりしているものの… 100円ショップ越後屋 坂井一彦店長 「しわ寄せが全部、末端(店)に来ちゃいますから。もう限界ですね」
経済界のトップの1人からも厳しい声が出ています。 経済同友会 新浪剛史代表幹事 「円安が国民生活に不安を与えていることは間違いない。賃金を上げても影響は心理的には厳しい状況にある」 市場関係者からは、日本時間15日夜に発表されるアメリカの経済指標の結果によっては、さらに円安が進む可能性があるとの見方も出ています。