ベンチプレス世界女王が筋肉隆々の肉体を披露 ブラジルから出稼ぎに20歳で来日
幼少期にブラジルで培ったパワー
「そんなある日、体育館でトレーニングしていたときに渡辺さんという方が近づいて来て『ベンチプレスやってみない?』と言われたんです。私はそれまでテキトーにトレーニングしていたのですが、少しぽっちゃりして脚も太く、力が強かった私に素質があると思って声をかけてもらいました。そこからベンチプレスにのめり込む日々が始まりました」 ベンチプレスを始め、どんどん成長していった小林選手。 「2011年に初めてベンチプレスの県大会に出場し、優勝できました。そしてその2年後には、自己記録を20kgほど上げて日本記録を出すことができました。その頃はひたすら練習していて、特にテクニックを磨いたというわけではなく(笑)、力をどんどんつけていっていたんですよね」 そのパワーの秘訣は幼少期のブラジルでの経験にあった。 「もともとブラジルにいた頃は父のブドウ農家の手伝いをずっとしていたんですよ。忙しい時期だと朝から夜までずっとたくさんのブドウを背負って出荷するので、そこで力がついたのかな?(笑)。ただスポーツはずっと好きで、運動をよくする子供だったのでその影響もありますかね」 ベンチプレス競技やパワーリフティングにのめり込んでいた小林選手だが、2017年と2018年、そして2023年にボディコンテストの女子フィジークに出場している。その経緯とは? 「その後、体育館のジムから平塚のジムに移り、トレーニングをしていました。そこではボディビルに出場する方々がポージング練習をみんなで行っていて、またまた『楽しそうだなぁ』と(笑)。私も混ぜてもらって一緒にポージングを取るようになり、次第に女子フィジークに出場する流れになりました」 「2017年に神奈川県女子フィジーク選手権で優勝、2018年はジャパンオープンの女子フィジークで優勝できました。食べることが大好きで減量が苦手だったんですが、何とか勝つことができました。先月のゴールドジムJAPAN CUPはそれ以来なので、約5年ぶりの出場でした」