人口約8,500人の約半分が移住者!? 北海道・東川町が推進する「適疎な町づくり」とは?
また、写真の町として子どもたちに対する取り組みもおこなっており、2013年に「写真少年団」を設立し、町内在住の小学3年生から中学3年生までの子どもを対象に活動しています。 現在、所属する子どもたちは設立以来最多となる30人超えという盛況ぶりで、吉里さんはここで子どもたちへの指導役として関わっています。「写真少年団」に所属する小中学生の子どもたちに、自身が撮った自慢の写真を見せてもらうと、プロ顔負けの写真の数々に、思わず小山が「この写真はすごい! プロの動物カメラマンが撮ったような……」と舌を巻くと、宇賀も「小学生が撮ったものとは思えない」とビックリ。
最後に、東川町役場 適疎推進課の窪田さんに、東川町のこれからについて伺うと「東川町の町づくりの方向性として、先人から託された自然景観をしっかりと保全していくこと。そして、東川町の素晴らしい自然景観や文化、そして人といったものを、次の世代にバトンを渡せるような町づくりに取り組んでいく必要があると思っています」と話します。さらには、「うちの課が適疎推進課ということで、“適疎”という言葉通りの町づくりも今後進めていきたい」とも。 「適疎という言葉は、過疎でもなく、過密でもなく、ゆとりのある生活ができる町を目指していきたいという意味。仲間、時間、空間、自分らしく生きることのできるゆとりのある生活、そこも今後進めていきたい町づくりのひとつです」と力を込めます。 その言葉に、宇賀は「確かに一番大事なことかもしれませんね。どうしても両極端になっているっていうか、そこを目指していくという発想自体があって、ちゃんと進めているということが素晴らしいですね」と感心しきり。 小山も「ゆとりのある生活ができる町を目指しているっていうのは、さっきの子どもたちの話を聞いただけで、実現されている感じがしますよね。町おこしを一生懸命頑張って、町が賑やかになるだけではなく、そこに暮らしている人たちがすごく豊かな心を持って生活しているんだなというのが伝わってきました」と大きくうなずいていました。 (TOKYO FM「日本郵便 SUNDAY’S POST」2024年7月28日(日)放送より)