交通事故遺児が国立競技場でサッカー・ルヴァン杯決勝を観戦 警視庁が招待
交通事故で家族を失った遺族21人が2日、国立競技場(東京都新宿区)でサッカーJリーグYBCルヴァンカップ決勝の名古屋グランパス―アルビレックス新潟戦を観戦した。警視庁犯罪被害者支援室が企画し、Jリーグとヤマザキビスケットの協力で行われた。 警視庁は平成27年から犯罪や事故の遺族にスポーツ観戦や観劇などに招待する取り組みを実施。今回で43回目となる。 長男(23)と参加した佐藤清志さん(60)は平成15年5月、交差点を自転車で横断していた長女=当時(6)=を交通事故で亡くした。当時、外出することも難しくなった経験を振り返り、「このような機会があると気兼ねなく外に出られる。これからもこういう機会を設けていただければ」と笑顔で語った。 警視庁の日比野悟郎犯罪被害者支援官は「遺族の方が希望を見出し、社会全体にも支援の輪が広がることを期待したい」と話した。