センバツ、無観客で準備 冷静に「全力で戦う」 創成館の選手、安堵の表情 /長崎
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、第92回選抜高校野球大会(毎日新聞社など主催)は4日、無観客を前提に開催の準備が進められることになった。最終的な開催の可否は11日に決まるものの、大会に向けて練習を重ねてきた創成館の選手たちは安堵(あんど)の表情を見せた。【中山敦貴】 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 大会運営委員会の決定は4日夕、稙田(わさだ)龍生監督に伝わった。練習の合間に稙田監督から説明を受けると、笑顔を見せる選手もいた。 稙田監督は取材に「中止という最悪の事態も想定していた。ほっとした」と胸をなで下ろした。無観客試合という方式には、「練習も無観客。どういう形であっても、選手たちには甲子園の土を踏ませてあげたい」と話した。 上原祐士主将(2年)は「(開催されたら)目の前の試合を全力で戦い、優勝を目指す」と改めて決意を語った。稙田監督には「春に行けなければ夏に向けてやるだけ」と励まされてきたといい、「できるだけの準備をして臨みたい」と冷静に語った。 ◇諫早市長を表敬 運営委の決定に先立つ4日午前、選手や奥田修史校長らが諫早市役所を訪ね、宮本明雄市長に健闘を誓った。 稙田監督は「昨秋は一戦一戦成長し、非常に伸びしろのあるチーム。令和最初のセンバツで記憶に残る試合をしたい」と話し、上原主将は「持ち味の粘り強さを生かし、全力で戦う」と語った。 宮本市長は「皆さんのグラウンドでの活躍に期待します」と激励した。 〔長崎版〕