【特集】世界一の景色も経験、期待の実力派 パリ五輪でのメダル獲得懸け奮闘 男子レスリング・樋口黎(読売テレビ「あすリートPlus」)
■2024年パリ五輪代表 男子レスリング・樋口黎
オリンピック選手を数多く輩出している、日本体育大学男子レスリング部。多くのタレントが揃う名門に取材に行ったのは、番組ナビゲーターの鳥谷敬さん。今回は、フリースタイル57kg級でパリオリンピック代表として選出された樋口黎(れい)選手(ミキハウス所属)にお話を伺いました。 純黒のプライド ~天理大学ラグビー部 2021 激闘の記録 ~ 樋口選手は2016年のリオオリンピックにも出場。当時、まだ20歳だった樋口選手ですが、結果は堂々の銀メダル。2022年におこなわれた世界選手権では、自身初の世界一の快挙も成し遂げ、ことし開催されるパリオリンピックでも金メダル獲得が大いに期待されています。 世界で活躍する樋口選手が、レスリングとの出会い、そして競技の魅力について語ってくれました。 (樋口)「小さい頃に両親が、僕が小柄な子どもだったという理由で連れて行ってくれて、ここまで来たという感じです」 (鳥谷)「小さい頃からレスリングに親しんできた樋口選手にとって、レスリングの魅力とは?」 (樋口)「レスリングは、よくルールが難しいと言われますが、1対1の格闘技なので(わかりやすい)。喧嘩のような形ですが、その中にはちゃんとルールもあって、お互いにポイント獲得を目的にしています。加えて、駆け引きのような場面もあるので、すごく面白い競技だなと思っています」
■「長い時間をかけてうまく減量」最高のパフォーマンスを目指して
体重によって階級が分けられているレスリング。57kg級で戦う樋口選手の減量のコツ、それは【長期的な積み重ね】だといいます。 (樋口)「僕は普段から体重が重いほうなので、マイナス7・8kgくらいを最終目標に長い時間をかけて、うまく減量するようにしています。ボディビルダーやフィジークのYouTubeを見て減量の勉強しました」 ここで、話を聞いていた鳥谷さんから素朴な質問が…。 (鳥谷)「僕なんかは、お腹が空くと少しピリピリしてきちゃうんですけど…。樋口選手は減量中にピリピリしたりしませんか?」 (樋口)「僕は、きつくなってくると眠れなくなってきてしまって…。それが1番きついですね。カロリーが足りなくなってくると、【寝るな!食い物を探しに行け!】ってホルモンが出て、夜、まったく眠れなくなるんです」 試合の約3週間前から眠れなくなってしまうこともある、という樋口選手。 (樋口)「少しボクシングにも近い部分があるのかな、とも思いますが…。レスリングの場合は(前日計量のボクシングとは異なり)、試合2,3時間前の計量になるので、減量がうまくいかないと、パフォーマンスが出せないんですよね。そこが難しい部分かなとも思います」